お子さんをカウンセリングする際に保護者の皆さまに理解して欲しいこと※refine

2025/05/05

皆さん、本日の心の天気はいかがですか(^^


さて、今回は「家族のカウンセリング」について。
皆さんは、カウンセリングを受けたことがありますか?
まだまだ認知度としては低いと思います。

それでも、昨今は少しずつですが、
「カウンセリング」というものが認知されつつあります。
学校には派遣された臨床心理士がいたりもします。

ただし、強いキーワードのほうが先行していて、
カウンセリングが何なのかも理解していないことも多いです。
人生相談?思考の指導?コーチング?

カウンセリングルームには、保護者の方が、
お子さんのカウンセリングをして欲しいということで、
親子でお越しになって、お子さんのカウンセリングをすることがあります。

・引きこもり
・自傷
・問題行動
・発達障害
・精神疾患

こういったことを危惧した保護者の方たちは、
自分では何ともならない、このままでは大変なことになりそう、、
という心配のもと、子供を何とかしたいという気持ちです。

でも、私はその際に、
子供にカウンセリングを受けさせたいという保護者の方たちに、
"ちゃんと理解"してほしいことが数点あります。

①子供だけの問題ではないということ

保護者の方たちにも、一緒にアートセラピーなどして頂くことがあります。
その際に、殆どの保護者の方たちが口にする言葉があります。
「自分はいいので…。」

しかし、子供のカウンセリングをしていると、
必ずと言っていいほど、家族からの何かしらの影響が浮き出てきます。
それは当然なことなのです。

家族というのは互いに作用し合い、心の根源になる小さな社会です。
子供だけにカウンセリングを受けさせて何とかしてくれという姿勢は、
"家族"というものへの大きな誤解です。

②カウンセリングは魔法ではないことを理解すること

本人がお金と時間をつかって足を運ぶカウンセリングとは違って、
誰かに連れてこられたカウンセリングというものは、
信頼関係を築くところからなので、とても時間がかかります。

西洋医学と同じに思っている保護者の方が多いのが事実です。
「あの子何か変わりましたか?」
「まだ〇〇が続いているんです。」
数回通っただけで、そういったことを口にし始めます。

ハッキリ言えることがあります。
"魔法"はありません。

お子さんたちは、時間をかけて"今"を形成したのです。
しかも、自分自身はカウンセリングなんてという疑心暗鬼から入ることが多いです。
ですから、時間は必要なのです。

また、カウンセリングは今作用することもあれば、今後の人生に作用することもあります。
保護者の方が理解していないことを子供は理解しようがありませんし、
理解していないものに、価値を感じることは難しいのではないでしょうか。

③心の問題行動はSOSだという危機感

保護者の方が、お子さんを連れてくる際に、
残念に思うことで多いのは"予約変更"です。
「その日歯医者を予約していたこと忘れてまして…。」
「その日は塾があったので…。」
「その日、部活の練習でした。」

皆さんは、どう感じますか?
もちろん忙しいなかで、予定を組んでいることはわかりますが、
子供の何かしらの問題行動というのは、子供からのSOSです。

なんとなく今週は大丈夫だったとかになると、
あっという間に、保護者の方にとってのカウンセリングの優先順位が下がってしまいます。

心というのは、血が出ません。
心というのは、傷が見えません。
心にある思考が偏っていても、その偏りは見えません。
しかし見えないからこそ問題になっていて、その問題を感じようとする必要がありませんか?

④子供の状態への正しい理解

最初に述べたように、"聞いたことがある言葉"は情報として先行します。
「自傷行為」→何とかしなきゃ!
「引きこもり」→何とかしなきゃ!
「発達障害」→何とかしなきゃ!

この危機感の後、"理解しようとする"というフェーズが薄いことが多いです。
最初の危機感だけで連れてくるものの、
その事象がどういうものなのかを保護者の皆さんも理解する時間が必要です。

子供の状態(※発達障害、依存症)への理解が出来ていなければ、
カウンセリングの理解も、家族ができることも危機感も霞がかかったままです。
適切な機関に2度3度丸投げすればいいわけではないのです。


占いやまじない、あやしい暗示とは違います。
最低でもこの4点
については、
自らカウンセリングという場に来たいわけではない、
お子さんをカウンセリングに連れてくる保護者の皆さんに理解して欲しいことです。

おそらく、これが「〇〇癌です。」と言われれば、
もっと必死で真摯になるのでしょうけど、
まだまだ心(脳や思考)は見えないので、うっかりすると軽視されてしまいます。

厳しい言葉もありますが、私からの切なる正直な願いです。

もし、自分の心に何かしら関わるとしたら、
誰もが大切に関わって欲しいですよね。
この内容をちゃんと理解することが、お子さんの心を大切にする一歩なのです。


いつも有難うございます。

家族の心に向き合いたいときはアンフィニへ!

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ご予約は052-253-5040まで!


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